熊谷 正寿
熊谷 正寿(くまがい・まさとし)
1963年7月17日長野県生まれ。東証一部上場企業グループのGMOインターネットグループを率いる。
「すべての人にインターネット」を合言葉に日本を代表する総合インターネットグループを目指し、WEBインフラ・EC事業、インターネットメディア事業、インターネット証券事業、ソーシャル・スマートフォン関連事業を展開。
グループのネットワークは上場6社やGMOクリック証券などを含む76社、スタッフは3,800名を超す。
主な受賞歴に、
2000年日経ベンチャー「99年ベンチャーオブザイヤー」(新規公開部門2位)
04年企業家ネットワーク「第六回企業家賞・ネットインフラ構築賞」
05年米国ニューズウィーク社「Super CEOs(世界の革新的な経営者10人)」
13年「第38回 経済界大賞 優秀経営者賞」などがある。
また、新経済連盟理事を務める。
◆座右の銘
夢あるところに行動がある
行動は習慣を作り
習慣は人格を作り
人格は運命を作る
礼儀正しさに勝る攻撃力はない
出典:一冊の手帳で夢は必ず叶う
礼儀と同様、感謝の気持ちを持つこともビジネスの基本です。
出典:一冊の手帳で夢は必ず叶う
私たちに起こる問題は、すべて「ちょっと努力が必要な」問題ばかりです。そのちょっとの努力をするかしないかの違いが、人の能力の大きな差として出てくるのです。
出典:一冊の手帳で夢は必ず叶う
私はありとあらゆる本や雑誌を読む一方で、通信制の大学に通い始め、いろいろな勉強会にも積極的に参加するようになりました。「後継者育成セミナー」は、そんな勉強会の一つです。
このセミナーは、全国から集った二世経営者たちをスパルタ方式で鍛え上げるものです。さまざまなプログラムがありましたが、私を大きく動かしたのは、
「学ぶとは、いかに自らが知らざるかを知ること」
という言葉でした。セミナーで、いかに自分が何も知らないかを思いしらされていた私にとって、これほど胸に響く言葉はありません。
出典:一冊の手帳で夢は必ず叶う
「会社には、売上や利益よりも重要なものがある」ということです。もちろん、それは売り上げや利益の向上を抜きにして会社経営を語ることはできません。しかし、私は売り上げや履歴は「会社を存続させるための手段」と考えていて、決して「会社を経営する目的」とは考えていません。
出典:一冊の手帳で夢は必ず叶う
経営者も、事業に関わるすべての人と、ともに夢を実現したいと思ってもらえる思想を持たなくては、いずれ不幸な結末を迎えるろ、私は考えています。
出典:一冊の手帳で夢は必ず叶う
最近は若い起業家も増えてきましたが、まだまだ「いくら才能があっても、会社や店舗の経営なんて、それなりの年齢じゃないとできないさ」と思っている人もいるようです。そんなことはありません。やる気さえあれば十代でも一端の経営者になれます。
出典:一冊の手帳で夢は必ず叶う
私自身、これまであらゆる意思決定を「笑顔」と「感動」を価値基準にして行ってきました。たとえば、インターネット事業を社の”生業”としたのも、「笑顔」と「感謝」のためです。「社会や人々のシワ背に貢献できるか?」という視点でインターネット事業を考え「できる。インターネットはこれから、水道や電気、ガスと同じように人々の生活欠かせないライフラインになる。その分野で新しい文化と産業を想像することは非常に意義がある」という答えを導き、自分自身にゴーサインを出したのです。
出典:一冊の手帳で夢は必ず叶う
よく「起業をする前に、どこかの企業で見習いをやろう」と考える人がいますが、その必要はありません。会社の誰が、成功する企業経営について教えてくれるのですか?
言葉は悪いけど、”年功序列型組織育ち”の、経営経験のない先輩から経営を教わろうとすること自体にムリがあります。
出典:20代で始める「夢設計図」
「何をしていいのかわからない」と悩む、その思いを「わからないからこそ、わかる努力をする」という前向きな気持に変えて、「基礎レベル」への取り組みに集中しようではありませんか。
出典:20代で始める「夢設計図」
「あなたがいま、そういう状況にあるのはすべて、あなたの行動の結果なのですよ。誰のせいでもなく、自分自身の責任なのです」
出典:20代で始める「夢設計図」
ただ、「好き」なだけではダメです。「好き」だからどうしたいのかというほうが、もっと大事なのです。
たとえば、「旅行が好きだから、旅行会社に務めたい」とか、「本を読むのが好きだから、出版業界に入りたい」、「おしゃれが好きだから、ブティックで仕事をしたい」といった声をよく聞きますが、こういう人は自分の「好き」に執着しているに過ぎません。
出典:20代で始める「夢設計図」
現に欧米では、優秀な人はまず、起業することを考えるのがふつうです。なぜなら、自ら事業を立ち上げることが、最短コースで自己実現を果たせるベストな選択肢だからです。
出典:20代で始める「夢設計図」
社長のポストが空くのを待つようなネガティブな人生は送りたくない。もっとポジティブに、自分で自分の道を切り開きたい
出典:20代で始める「夢設計図」
起業を志すみなさんもやはり、ビジネスのネタ探しと並行して経営に絡むあらゆる勉強をすることは必要です。
出典:20代で始める「夢設計図」
私は、1991年にマルチメディア事業を目的とするボイスメディアという会社を設立しました。ただし、この事業については数年で撤退。「何かの分野でNo.1になる」という私の夢の「何か」ではないと判断したからです。
出典:20代で始める「夢設計図」
初対面の人と合うときに事前学習を怠っても、いいことは何もありません。話はスムーズに運ばないし、深い話は得られないし、ソンをするのは自分自身なのです。
ただし、周囲の評判には耳を傾ける必要はありません。とくに「気難しい人らしい」とか「食わせ物という評判だ」、「皮肉屋で有名みたい」など、あまりよくない評判を鵜呑みにすると、先入観をもって会うことになり、相手に対して漠然と抱いている不信感や嫌悪感がそのまま伝わってしまいます。
出典:20代で始める「夢設計図」
場当たり的な勝負をせず、ロングスパンで「勝負の日」を決め、一番・一流への道を歩むのが王道でしょう。
そういう勝負をするためには、歴史館を持つことがポイントです。私が言う歴史館とは、「時代はどんなふうに流れてきたか、古今東西の名将たちはどんな戦略をもって勝負に勝ってきたか、戦いに敗れた武将はなぜ負けたのか、世界経済はどのように推移してきたのか」といった史実に照らしわせて現代から未来を予測することを指します。
出典:20代で始める「夢設計図」